生薬とは・・・
自然界にある植物や動物、鉱物のなかで、なんらかの薬効を持っているとして、長い間利用されてきたものを生薬(しょうやく)と呼んでいます。生薬は変質しないように乾燥したり、使いやすいように大きさをそろえたり、形を整えるなど簡単な加工をしたのち、薬として用いられます。 |
血の巡りを良くする生薬
今の世の中羚羊角(レイヨウカク)
最近の高齢者は腎陽虚よりも腎陰虚の方が多く、若者も高齢者も腎陰虚で、肝臓の熱が頭に上昇しているので羚羊角は他の肝鬱や清熱の生薬に比べて、頭にピンポイントで効くようです。身体は休んでいるようでも、どうでも良い事をチマチマ考え続けて疲れているような場合、「考えない方が良い」といっても、本人にはどうする事も出来ません。羚羊角はそのような無駄な歯車を止めてくれます。 |
鹿茸(ロクジョウ)は草食系に有効
鹿茸は、高齢者にと思われがちですが、むしろ若い人の腎虚(精力減退)に役立っています。現在の食事も活力のなないものになっているし、夜更かし、スマホ、ストレスなどの影響もあって、後天の精がお粗末で、命門の精が養われない。そういう不妊症、生理不順、冷え性には鹿茸が不可欠です。 |
医食同源という言葉がありますが、生薬は、食品とオーバーラップしているものが沢山あります。長芋は食品ですが、これを使いやすい大きさにそろえ乾燥したものは山薬(さんやく)という生薬になります。この他、シソの葉、ショウガ、ナツメの実などは紫蘇葉(しそよう)、生姜(しょうきょう)、大棗(たいそう)といった生薬として頻繁に使われています。動物由来の烏賊骨(うぞっこつ:イカの骨)、鉱物の石膏など食品とはかけ離れたものもありますが、生薬は、単一成分の合成薬と違い、一般に効きめがおだやかで、安心して利用できるものが多く、少しの経験があれば自分で利用法をコントロールするなど自己治療(セルフメディケーション)には最適の薬といえます。 |
氣の巡りを良くする生薬
■虎の骨 | ■猿頭霜 | ■朝鮮人参 | ■樹脂 |
■真珠粉 | ■麝香 |